ukboyK’s blog

〜イギリス大学院留学中〜 学びや気づきを発信していきます!

#11 【開発】途上国の開発アプローチ

今回はシンプルにモデルの紹介。

途上国の開発アプローチな関して、いくつかのモデル等を紹介。

 

⚫︎Lewis two-sector model

1960-1970年代に労働力過剰な途上国(surplus-labour development nations)で一般的となった開発モデル。伝統的な農業セクターと、生産性の高い都市産業の2セクター。

 

⚫︎Solow neoclassical growth model

各生産要素の利益は逓減するが、規模に対しては一定の利益が得られる成長モデル。

外因性(exogenous)のテクノロジーの発達は長期的な経済成長を生む。


⚫︎国際的な依存革命(The International-Dependent Revolution)

1970s-1990s

これらの革命の一般的なアプローチとして3つの主な流れがある。

 

①新植民地依存モデル(the neocolonial dependence model)

旧植民地国による経済、政治や文化の継続的な搾取により、途上国内に未発達(underdevelopment)が存在すること。


②偽のパラダイムモデル(the false-paradigm model)

(西側諸国 経済学者提供の)誤った認識や偏見(biased)に基づいた開発戦略により、途上国が開発(発展)に失敗してしまったこと。

例えば、過度な資本蓄積や社会や組織変革を考慮しない市場の自由化など。


③ 二元論的発展理論(the dualistic-development thesis)

国家の二面性。例えば、リッチな国(個人)やプアーな国(個人)が共存している社会のこと(dualism)。


閉鎖経済(closed economy)は発展の観点から上手くいかない。閉鎖的な経済であるアウタルキー政策(autarkic)を取った、中国やインドは成長の停滞(stagnant growth)に陥った。

結果的に開放的な政策(open economy:貿易やFDI)を取った後に大きな成長を果たした(中国:1978年. インド:1990年)。


反対に、かねてより先進国向けの輸出に特化した開放的な政策を取った韓国や台湾、神の見えざる手(invisible hand)が働き、力強い成長を果たした。

 

Neoclassical counterrevolution 

1980-以降の主要な開発経済セオリー

 


3つのアプローチ

①自由市場分析(free-market analysis)

市場の自由は効率的である。競争は効率や生産性を高める。


公共選択理論(public-choice theory)

 すなわち新政治経済アプローチ(new political economy approach)

政治家、官僚、市民そして国はそれぞれ利己的な視点(self-interested perspective)で行動する。結果的に、資産の誤分配を招き、個人の自由を減らす。つまるところ、小さな政府が最良の政府。


③市場に優しいアプローチ(the market-friendly approach)

途上国の製品や市場には多くの不完全があり、政府はnon-selective(market-friendly)な介入を通して、市場の操作において重要な役割を持つ。