ukboyK’s blog

〜イギリス大学院留学中〜 学びや気づきを発信していきます!

#9 バングラデシュの衣料品事情

まず基本情報から。

 

首都はダッカに位置し、公用語ベンガル語
ベンガル人が大部分を占め、イスラム教徒は約9割。面積は14万7000㎢と日本の約4割ほど。
人口は1億6,935万人(2021年、世界銀行)で日本より多い。

人口の約3割が貧困層といわれ、18歳以下の早婚や児童労働問題も深刻な途上国。

 

ここ30年で大きく進展した国でもある。

労働集約型(labor-intensive)で輸出志向(export-oriented)。

バングラデシュの輸出は2001年の$6.6billion(9000億円)から2019年の$47.2billion(6兆円)まで拡大。

そして、衣料品(garment manufacturing)が約8割を占める。

これは珍しく、衣料品で有名なベトナムでさえ、10%程度なのだ。

 

問題は、通常衣料品産業で栄えた国は、日本や韓国、中国、タイ、インドなど衣料品から鉄鋼などとステップアップしてきたが、バングラデシュは衣料品が主流のままだ。

輸出を一産業に依存しすぎるのは、持続可能性の観点から問題だ(規制などの影響を受けやすく、vulnerable である)。

 

ちなみにバングラデシュは2026年に最貧国から抜け出せるという予測。そうなると輸出品に対する有利な関税や世界銀行からの低コスト融資などを受ける特権を失う。

つまり2026年までに、貿易改革、関税改革のための本格的なロードマップを描く必要がある。